女性が“結婚相手に選びたくなる男”とは

婚活市場において、「顔」「年収」「学歴」といったスペックが語られがちである。しかし、多くの女性が最終的に重視するのは「一緒にいてストレスを感じないかどうか」である。その鍵を握るのが、「気が利くかどうか」だ。

では、具体的に「気が利く男性」とは何をしているのか。本記事では、実際のアンケート調査や心理学的知見を基に、女性が「この人、気が利く」と感じる5つの行動習慣を解説する。

レッツゴー！

1. 相手の“手が足りないタイミング”に自然と動く

2024年に実施された婚活アプリ会社の調査（n=1,243）によると、「気が利く男性の条件」として最も多く挙げられたのが「手がふさがっているときにさっと手を貸してくれる」（67.2%）だった。

例えば

こうした小さな所作は言葉以上に印象に残る。

ポイントは「頼まれる前に動くこと」。そのためには、常に相手の状況を観察し、「今、何が必要か？」と考える習慣が必要である。

簡単なことじゃないか！と思ったそこのあなた。これがなかなか難しい。結婚してからは二人の生活が始まるとお互い仕事があり、帰ってから家事をしなければならないため、さらに「頼まれる前に動くこと」を意識しなければならない状況になる。子どもがいると尚更だ。

2. 店員や周囲の人への丁寧な接し方を欠かさない

女性は「自分への態度」だけでなく、「他人への態度」も見ている。ある結婚相談所が2023年に行った調査では、「交際をお断りした理由」に「店員への横柄な態度」が含まれていた割合は22.8%にものぼった。

これは、裏を返せば、周囲への気遣い＝人間性の表れとして見られていることを意味する。つまり、店員に「ありがとう」を言える、料理を運んできた人に軽く会釈をする──そうした行動が女性の信頼を得る大きな要素となるのだ。

気配りとは、相手に対してだけでなく、場に対する“敬意”の示し方でもある。

3. 相手の変化にすぐ気づき、言葉にできる

「髪型変えた？」「今日の服、春っぽくていいね」。こうしたさりげない一言が、女性にとっては「この人、ちゃんと見てくれてる」と感じさせるスイッチになる。

心理学でも、相手の小さな変化に気づき、それをフィードバックする行為は「関心の表明」であり関係性を強める要素とされている（非言語コミュニケーション研究：清水和夫, 2020年）。

ただし、観察力だけでは不十分。それを適切なタイミングで、さりげなく言葉にする「伝え方」も重要である。気づいているだけでは伝わらない。

昨今は、企業がハラスメントに対してかなり厳しいため上記の言葉を発するのは注意が必要である。

4. 自分の欲より相手の快適を優先する

たとえば、飲食店を選ぶ際に「君の好きなものにしようか」と言える。あるいは、相手が寒そうにしていれば、自分の上着を貸す。

こうした「相手の状況を自分ごととして扱える力」は、気遣いの核心である。婚活サービス『pairs』の2022年調査では、「交際したくなる男性の特徴」として「自己中心的でない」（61.9%）が上位に入った。

本当の“モテ”は、外見ではなく「相手の立場で考える思考習慣」に宿る。

自分のしたいことではなく、相手の快適を優先して動けるかどうか。

それが「気が利く男」と「ただ優しいだけの男」を分ける。

5. 感謝と謝罪を素直に言葉にできる

「ありがとう」と「ごめんね」をきちんと言える男性は、女性に安心感を与える。

株式会社リクルートが行った2023年の調査では、「将来一緒にいたいと思える男性の特徴」として、「感謝をよく口にする」「謝罪が素直」が上位にランクインした。

気が利く＝完璧な行動ではない。むしろ、うっかりミスをしても、すぐに「ごめん」と言える素直さが、信頼を生む。

女性が見ているのは、“完璧さ”ではなく、“誠実さと謙虚さ”である。

まとめ

「気が利くね」と言われる男性は、生まれつきではない。習慣として、周囲を観察し、相手を優先し、言葉を選んでいるだけである。

繰り返しになるが、気配りとは、行動習慣の積み重ねである。

これらの行動を日常の中で意識的に積み重ねていくことで、自然と女性から「この人と一緒にいると安心できる」と思ってもらえる。

“気が利く男”になることは、婚活において最大の武器である。