少子化が進む一方で、ペットの飼育数は右肩上がりを続けている。実際、2023年の調査では、日本国内において15歳未満の子どもの数よりも、犬・猫の飼育頭数の方が多いというデータが明らかになっている。こうした社会の変化を背景に、「ペットを飼っていることは結婚につながるのか?」という問いが浮かび上がる。
今回は、ペットと婚活の関係性を、各種データや社会動向を基に検証しながら考察していく。
ペットがあなたの婚活にどう影響を及ぼすか深堀していこう。

私も実家暮らしの際は、犬・猫を飼っていたことがあり心の癒しとなっていた。現在は妻の実家で暮らしているが、犬を飼っており愛情を注いでいる。本名は「まる」だが、顔が勇ましいのであだ名で勝手に「レオ」と呼んでいる。
レッツゴー!
ペットは家族の一員——独身者にも拡大する“ペット愛”


公益社団法人・ペットフード協会の2023年の調査によれば、日本国内で飼育されている犬・猫の数は合わせて約1,600万頭にのぼる。一方、総務省が発表した2023年時点の15歳未満の子どもの数は約1,460万人であり、ペットが子どもの数を超えているという構図が生まれている。
特に注目すべきは、ペットを飼っている人の中に、独身・単身世帯が増えているという点だ。総務省の家計調査では、単身世帯でのペット関連支出が年々増加しており、ペットは“恋人や家族の代わり”として生活に寄り添う存在になっている。
ペットが結婚に与える5つの影響


ペットと婚活の関係を考察するにあたり、以下の5つの観点で整理してみよう。
① 生活リズムの安定性
犬を飼う人にとっては、毎日の散歩が日課となる。これは規則正しい生活を送り、健康的なライフスタイルを維持する習慣につながる。夜型生活が多い現代人にとって、ペットによる生活の安定は異性から見てもプラス評価となり得る。
② 経済的な自己管理力
ペットの飼育には、食費や医療費、トリミング代など継続的な出費が発生する。特に血統書付きの犬や猫は高額であり、月額の維持費も相応であることから、一定の収入がある証明として婚活市場ではポジティブに受け取られる可能性が高い。
③ 共通の話題としての“ペット”
マッチングアプリや婚活イベントにおいて、ペットの存在は会話の糸口になる。特に猫や犬など、人気のあるペットを飼っていると話題が広がりやすく、自然な形で人との距離を縮められる。
④ 性格の一端を表すツール
保護犬や保護猫を迎えている人は、思いやりや社会貢献意識の高さを示していると見なされる場合もある。血統書付きの動物と比べると、保護動物はケアの手間がかかることも多く、責任感や忍耐力の高さがうかがえる。
⑤ “婚活旅行”での出会いにも影響?
最近では、ペット同伴OKの旅行ツアーが全国各地で開催されており、都市部・地方を問わずその需要は拡大している。ペットを介したイベントでの出会いは、共通の価値観や関心を持った相手と巡り合える可能性が高く、恋愛・結婚に発展するケースも報告されている。
データで見る、ペットと婚活の意外な相関性


リクルートブライダル総研が実施した「婚活実態調査2022」では、ペットを飼っている人の約25%が「ペットがきっかけで恋人ができた経験がある」と回答している。また、マッチングアプリのプロフィールに「ペット好き」「犬・猫を飼っている」と記載すると、マッチ率が平均より15%上がるというデータも存在する(某アプリ提供企業調べ)。
さらに、犬猫の飼い主同士の交流会やペットイベントで出会い、交際・結婚に至ったという事例も増えている。特に、犬を飼っている人同士のカップル成立率が高い傾向にあるという。
一概には言えない注意点も


とはいえ、ペットを飼っていることが必ずしも婚活にプラスになるとは限らない。
- 相手が動物アレルギーを持っている
- ペットに対する価値観の違い(室内・屋外、しつけなど)
- 旅行や外出の制限、ペット中心の生活への理解の有無
また、ペットを飼う経済的余裕が逆に「結婚する必要性が薄れる」という側面もある。ペットが心の拠り所となり、孤独感を紛らわせてくれるがゆえに、婚活に真剣になれないというジレンマも一定数存在する。
まとめ
ペットを飼っていること自体が、婚活において有利か不利かを一概に決めることは難しい。ただし、飼い主の人柄、生活スタイル、価値観、経済力を垣間見せる手がかりとして、婚活において非常に有効な要素となり得る。
ペットと共に生活することは、その人の性格や生活の質、健康意識などを総合的に表現している。ペットとの暮らし方にこそ、未来のパートナーが惹かれる何かが潜んでいるのかもしれない。
今、あなたの隣にいるペットが、未来の結婚相手を連れてきてくれる日はそう遠くないかもしれない。
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