「優しい人」は本当にモテるのか?
恋愛において「優しさ」はよく挙げられる重要な要素である。「優しい男性が好き」と語る女性は多く、男性もその期待に応えようと努力している。
しかし、「優しさ」とは抽象的な概念であり、どのように行動に移すべきか悩む男性も多い。 特に婚活の場では、言葉ではなく行動によって「優しさ」が伝わることが求められる。本記事では、行動心理学のデータを基に、女性に正しく伝わる「優しさ」の見せ方を探っていく。
レッツゴー!
行動心理学が示す「伝わる優しさ」とは

優しさの定義は人によって異なるが、行動心理学では「相手の立場を想像し、行動で応える力」が優しさとされる(出典:Aronson, 2018)。
優しさが伝わらない理由の多くは「自己中心的な優しさ」に起因する。つまり、自己満足的に親切にしても相手には響かないということだ。

私は妻に優しく接しているつもりでも、妻には伝わっておらず何なら鬱陶しいとさえ思われることもある。自分が優しく接していると思うことで満足しているのかもしれない。
「気づく力」が最も伝わる優しさ
婚活支援サービス「Pairs」のアンケート(2023年)によると、女性が「優しさを感じた瞬間」第1位は「体調の変化に気づいてくれたとき」であった。
例えば「今日、ちょっと疲れてる?」といった声かけは、自分をよく見てくれている証拠として高く評価される。
体調の変化に気づいてくれるのは嬉しいだろうが、頻回に聞かれると私ってそんなに体調が悪いように見えているのかしら?と逆効果になりかねない。
優しさは「タイミング」が命


同調査によれば、タイミングを見誤った優しさは逆効果になるという。
例えば、忙しいときにしつこく心配された場合、かえってストレスを感じる女性は多い。
つまり、優しさは「察する力」とセットである必要がある。
物理的なサポートより「心の余裕」
明治安田生活福祉研究所の報告によれば、女性が「心から安心できる男性」として挙げた特徴は「余裕のある対応」だった。
例えば、レストランで店員に対しても丁寧に接するなど、他者への対応からも優しさはにじみ出る。
「沈黙を恐れない」男性は安心感を与える
女性に対して、過剰に話題を提供しようとするのは逆効果であることが心理学研究(Brown, 2019)で明らかにされている。
沈黙の時間もリラックスして共有できる関係性は「信頼の証」であり、無理に会話を埋めようとしない姿勢が優しさとして評価される。
「共感力」は行動で示す
「わかるよ」「大変だったね」といった言葉も重要だが、それ以上に有効なのは「共感を伴う行動」である。
例えば、女性が悩みを話したあとに「じゃあ、今日は気分転換になるようなことをしよう」と行動で寄り添うことで、安心感と信頼を得られる。
感謝と労いの習慣化


婚活マッチングアプリ「Omiai」のユーザー調査では、「感謝を口にする男性」に対して女性の印象が非常に高いことが判明している。
「ありがとう」「助かったよ」といった言葉は習慣化することで、優しさが自然と伝わるようになる。



「ありがとう」という言葉の習慣化は必須である。私は自分の中で「ありがとう」と言った気がしていたが、昔付き合った女性に「ありがとう」って全然言わないよね。と言われショックというか自分が情けないと感じた経験がある。それ以来は、意識して「ありがとう」と伝えるようにしている。もちろん心から。
「優しさ」は一貫性が鍵
初回のデートだけ優しい態度を見せても、その後の態度に一貫性がなければ女性は冷める。
優しさとは演技でなく、普段の生活や言動に染み込んでいることが信頼に繋がる(心理学者Rogers, 1961の自己一致理論より)。
付き合ったら優しがなくなってしまう男性がいる。釣った魚に餌をやらない現象である。
まとめ
優しさは見せるものではなく「伝わるもの」である。そして、それは日々の小さな行動の積み重ねで成り立つ。
心理学や実データから見えてくるのは、「気づく力」「共感」「余裕」「一貫性」といった要素が鍵であるということだ。
モテる男性は、無意識のうちにこれらの行動心理テクを自然と実践している。そしてそれは誰でも訓練次第で身につけることができるものである。婚活の中で「優しさ」をどう伝えるかを見直してみることが、未来のパートナーとの関係性を大きく左右するかもしれない。
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