はじめに
30代に差し掛かると、周囲の友人や同僚が次々と結婚し、家庭を築いていく姿を目の当たりにすることが増えてきます。
そんな中、自分だけが取り残されているような感覚に陥り、孤独を感じることはありませんか?
私自身、そんな経験をしてきました。この記事では、私の体験を通じて、孤独を感じることの意味や、それを乗り越えるためのヒントをお伝えしたいと思います。
30代、独身、一人暮らし
20代の頃は、独身であることに特に違和感を感じることはありませんでした。仕事に打ち込み、友人と遊び、自由な時間を楽しんでいました。
しかし、30代に入ると、周囲の状況が変わり始めます。職場の同僚や友人が結婚し、子どもが生まれ、家庭を持つようになると、自分だけが違うステージにいるような感覚に襲われました。
特に、一人暮らしの部屋に帰ったときの静けさが、以前よりも重く感じられるようになりました。テレビの音やスマートフォンの通知音が、孤独を紛らわせるための手段になっていたのです。
35歳を過ぎて感じた孤独の恐怖

孤独を感じるだけならまだしも、それが恐怖に変わったのは35歳を過ぎた頃でした。マッチングアプリを利用していた私は、以前は一定のマッチングがあり、出会いもありました。
しかし、36歳を迎えた途端、マッチングの数が激減したのです。
誕生日を境に、女性との出会いが減少したことにショックを受けました。マッチングアプリでは、女性が男性の年齢を35歳以下に設定することが多く、36歳以上になると検索対象から外れてしまうことが原因の一つでした。
この現実を突きつけられたとき、自分はもう結婚できないのではないか、ずっと一人で過ごすことになるのではないかという不安にかられました。職場の20代、30代の同僚が次々と結婚していく中、自分だけが取り残されているように感じ、40歳が近づくにつれてその思いは強くなっていきました。
婚活の疲弊と孤独の深化
マッチングアプリでの出会いが減少したことで、婚活に対するモチベーションも低下していきました。メッセージのやり取りやデートの調整など、以前は楽しんでいたプロセスが、次第に負担に感じられるようになったのです。
実際、婚活中の男女の約8割が「婚活疲れ」を感じているという調査結果もあります。期待した出会いが進展しなかったときや、メッセージのやり取りが続かないことなどが、心理的な負担となっているのです。
私も例外ではなく、婚活に対する疲弊感が増していきました。そして、マッチングアプリを退会し、婚活を諦める決断をしました。
孤独な日々と向き合う

婚活をやめた後、私は粛々と職場に通い、休みの日は一人で過ごす日々が始まりました。社会から孤立しているわけではありませんでしたが、特に趣味もなく、唯一の楽しみはソロキャンプでした。自然の中で過ごす時間は癒しではありましたが、人との交流がないため、孤独感を完全に拭い去ることはできませんでした。
オンラインゲームや楽器演奏など、人とつながる趣味があれば違ったかもしれませんが、私には得意なこともなく、日々を淡々と過ごしていました。たまに実家に帰り、両親や弟家族と会うことで気を紛らわせていましたが、それも一時的なものでした。
一人で飲みに出かけることもありましたが、コロナ禍が明けたばかりで、積極的に外出する気分にもなれませんでした。何のために生きているのだろうかと、自問自答する日々が続きました。
希望の光との出会い

そんなある日、職場の同僚から一人の女性を紹介されました。最初はあまり期待していませんでしたが、実際に会ってみると、自然体で話ができる彼女に惹かれていきました。共通の趣味や価値観があり、一緒にいると安心感を覚えました。
彼女との出会いをきっかけに、私の生活は少しずつ変わっていきました。孤独を感じていた日々が嘘のように、心が満たされていくのを感じました。そして、彼女との関係が深まり、最終的には結婚することになりました。
あのとき、同僚の紹介を断っていたら、今の幸せはなかったかもしれません。
孤独な日々の中でも、希望の光は確かに存在していたのです。
孤独を感じているあなたへ

私の体験を通じてお伝えしたいのは、孤独を感じることは決して悪いことではないということです。むしろ、自分自身と向き合い、人生を見つめ直す貴重な時間でもあります。
そして、孤独を感じているときこそ、人とのつながりを大切にしてほしいと思います。友人や家族、職場の同僚など、周囲の人々との関係を見直し、積極的にコミュニケーションを取ることで、新たな出会いや気づきが生まれるかもしれません。
また、自分の趣味や興味を広げることも、孤独を和らげる一つの方法です。新しいことに挑戦することで、自分自身の成長を感じることができ、人生に彩りを加えることができます。
最後に、孤独を感じているあなたへ。いつか、暗闇から一筋の光が差し込む瞬間が訪れることを信じてください。その光を見逃さず、手を伸ばしてつかんでほしいと思います。
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