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【体験談】マルチ商法の勧誘~出雲大社デート編~

目次

はじめに

あれは39歳の時の話である。40代目前になり、周囲の友人や同僚は結婚して家庭を持ち子育てに奮闘している中で、「そろそろ自分も本気で婚活をしなければ」と思い始めていた頃です。

婚活アプリや結婚相談所も検討しましたが、できれば自然な形で出会いたいという気持ちも強く、友人や同僚にも「誰かいい人がいたら紹介してほしい」と声をかけていました。そんな時、職場の女性から「とても素敵な人がいるから紹介したい」と言われたことが、すべての始まりでした。

紹介されたのは4歳年下の女性(当時35歳)。彼女はヨガ教室の先生をしていて、とても魅力的な雰囲気を持っていました。しかも、以前は都会で華やかな仕事をしていたという経歴の持ち主。その話を聞いたときは「これは本当に良い出会いかもしれない」と期待していました。

しかし、実際にデートをしてみると、その出会いには思いもよらない「裏」が隠されていたのです――。

彼女との出会い

紹介してくれた職場の女性は「活発でとても感じのいい子だから、合うと思うんだ。ぜひ会ってみて」と太鼓判を押していました。最初にLINEで連絡を取り合い、やり取りもスムーズ。

彼女はとても話しやすく、気遣いができるタイプで、話していて居心地が良かったことを覚えています。LINEのやりとりを重ねたりしているうちに「この人とならうまくいくかもしれない」と感じるようになっていました。

彼女の仕事はヨガ教室のインストラクター。以前は都会でホステスをしていたそうです。

「ホステス時代は華やかで楽しいことも多かったけど、不規則な生活やストレスで体調を崩してしまって…。」

そう話す彼女は、当時の大変だった様子を淡々と語ってくれました。最終的には精神的にも肉体的にも限界を感じ、仕事を辞めて休養していた時に「ヨガと出会った」とのこと。

「ヨガのおかげで体調も回復して、自分自身を大切にすることの大事さを知ったんです。それで、自分もヨガの良さを広めたいと思ってインストラクターになったんですよ。」

その話を聞いた時、私は「しっかりとした芯のある人だな」と感心しました。自分の人生を立て直して、今はヨガを通じて人を癒やしている。そんな姿勢にとても魅力を感じました。

初めてのデートは出雲大社

LINEのやり取りを重ねるうちに「一度会ってみようか」という流れになりました。すると彼女から「初デートに出雲大社に行きたい」と提案されました。

正直、最初のデートで出雲大社というのはちょっと意外でしたが、「縁結びの神様だから、婚活にはぴったりかな」と思い、OKしました。

当日、待ち合わせ場所に現れた彼女は、Tシャツにデニムというラフなスタイル。彼女は笑顔で「今日はありがとう」と言ってくれました。

ところが、出雲大社に到着してすぐに彼女が言った一言に驚かされました。

(彼女)「実は、今日紹介したい人がいるの。」

(私)「え、誰?」

すると、現れたのは70代くらいの女性でした。名古屋から来たというその女性は、上品な装いで、まるで資産家のような落ち着いた雰囲気を醸し出していました。

「初デートにしてはちょっと妙だな」と思いながらも、3人で出雲大社を参拝することになりました。

70代の女性からの「特別な話」

70代の女性はとても話し上手で、出雲大社の歴史や縁結びの神様の話を丁寧に説明してくれました。

参拝を終えた後、近くのカフェに入った時に、話の内容が急に変わったのです。

(70代女性)「ところで、あなたは健康に気を遣っている?」

(私)「まあ、普通には…」と答えると、彼女(5歳下の女性)がこう言いました。

(彼女)「実は、〇〇っていう商品を飲んでいてね。これがすごくて、体の調子が本当に良くなったの。70代の○○さんに教えてもらって、人生が変わったの。」

驚きました。さらに70代の女性が話に加わります。

(70代女性)「この商品、世界中で飲まれていて、私の家のお隣さんのワンちゃんが衰弱して散歩に行けなくなってたのを聞いてご範囲混ぜて食べさせたら数日後には元気になって散歩にいけるようになった話もあるのよ。

さらに、これを誰かに紹介して売れたら10%のマージンが入ってくるのよ。健康にも良くて、経済的にも助かるなんて素晴らしいと思わない?」

マルチ商法だと気づいた瞬間

ここでようやく、私は「これ、マルチ商法では…?」と気づきました。

初デートで出雲大社、紹介された70代の女性、そして「健康になる商品」の話。すべてがつながりました。

(彼女)「試してみたら絶対に効果が分かるから!今なら初回特別価格で購入できるのよ!」

必死に勧誘してくる彼女を見て、私は完全に引いてしまいました。

(私)「ごめん、ちょっと考えさせて」

とりあえずその場はやんわりと断り、帰路につきました。

その後の関係

その後、彼女から何度か連絡がありました。最初は普通の世間話でしたが、徐々に「商品どう?」とか「一緒に広めていきたいの」と話がエスカレートしていきました。

私は「仕事が忙しい」とやんわり距離を取りましたが、それでもしつこく連絡が来たため、最後はブロックして関係を断ちました。

婚活で気を付けるべきこと

この経験から学んだことは、**「婚活中は冷静な判断力を忘れないこと」**です。素敵な出会いに舞い上がってしまうと、相手の意図や違和感に気づきにくくなってしまいます。

また、最初から「ビジネスの話」や「健康商品」の話を持ち出してくる場合は、冷静に一歩引くことが重要です。

おわりに

婚活をしていると、思いがけない出会いや出来事に遭遇することもあります。すべてが悪い経験になるわけではありませんが、「違和感を感じたら、立ち止まる勇気を持つこと」が大切です。

皆さんも、婚活中に「うまい話」にはくれぐれもご注意を!

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この記事を書いた人

幼稚園から社会人になるまで極度のあがり症で女性と話すことがほぼない生活を送る。社会人になってから数人の女性とお付き合いする。
成人してから親のスネを10年間かじり(学生時代と20代に一人暮らしを計4年間経験)何不自由ない生活を送る。さすがにこのままでは結婚できないと思い30歳から婚活を始め、36歳で婚約するが婚約破棄され3年間路頭に迷う。結婚を諦めかけた39歳の時に私を哀れに思った女神が現れ交際半年で結婚する。
現在は、妻の実家でマスオになり育児に奮闘しながら暮らしている。
婚活をしている方へ生活を豊かにしながら結婚できるよう情報発信していく。
ブログトップのしめ縄は、出雲大社(縁結びの神様)の象徴。

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