30代から身体を鍛える人が多い理由

30代に差し掛かると、なぜか筋トレを始める男性が増える。まるでボディビルダーを目指すわけでもないのに、急にジム通いや自宅でのトレーニングに目覚める人が多い。婚活市場においても、健康的で引き締まった身体を持つ男性は好印象を与えることが多い。

だが、なぜ30代から筋トレに目覚めるのか。その裏には、科学的に裏付けされた理由が存在する。深掘りしていく。

レッツゴー！

なぜ筋トレをする人が増えるのか？

最大の要因は「テストステロン（男性ホルモン）」の減少である。テストステロンは、筋肉量の維持、性欲、骨密度、赤血球の産生、認知機能、意欲、エネルギー代謝などに関わる重要なホルモンである。米国国立衛生研究所（NIH）の報告によると、テストステロンは30歳を境に年平均1％ずつ減少するとされている。

こんなに恐ろしいスピードで低下するなんて知らないし誰も教えてはくれない。この減少は「加齢性低テストステロン症候群（LOH症候群）」とも呼ばれ、放置すればうつ症状、肥満、メタボリックシンドローム、骨粗しょう症、不妊、性機能不全など、さまざまな身体的・精神的問題を引き起こす。

筋トレによって得られるメリット

そこで注目されるのが筋トレの効果である。複数の研究で、筋力トレーニングがテストステロン分泌を促進することが明らかになっている。たとえば、ノルウェーのスポーツ医学研究所による研究（2010年）では、週に3回の筋力トレーニングを8週間継続した男性被験者のテストステロン値が平均で17%上昇したという結果が報告されている。特にスクワットやデッドリフト、ベンチプレスといった「大筋群」を動員する多関節運動は効果的とされている。

また、筋トレは成長ホルモンの分泌も促す。成長ホルモンは脂肪燃焼や細胞修復、肌のターンオーバーにも関与するため、美容やアンチエイジングの観点からも注目されている。つまり筋トレは男性にとっての“若返り薬”とも言える存在なのだ。

婚活市場でも役立つ筋トレ

婚活市場では「清潔感」「健康的」「安定感」の3つが重要とされるが、筋トレを継続することでこれらすべてにアプローチできる。筋肉があることでスーツ姿が映えるようになり、姿勢もよくなるため印象が格段にアップする。また、健康的な生活を送っているという点が女性に安心感を与える要素にもなる。

さらに、筋トレは「行動力」の象徴でもある。多くの男性が「モテたい」と言葉にする一方で、実際に行動に移す人は少ない。だが、筋トレは日々の積み重ねでしか成果が得られない行為であり、それを実行しているというだけで「実行力のある人」という評価につながる。

最近の調査でも、女性が魅力的だと感じる男性の特徴として「行動力がある」「努力している」「健康に気を使っている」という項目が上位にランクインしている（リクルートブライダル総研『婚活実態調査2023』）。つまり、筋トレをしているという事実だけで、婚活市場においての価値が高まるのだ。

また、テストステロンが増えることで、恋愛や結婚に前向きになるという側面もある。ある研究では、テストステロン値の上昇により「リスクを取る意欲」や「自信」が高まることが示されている。恋愛や婚活は不確実性を伴う活動であるため、自信を持ってアプローチできるかどうかは非常に重要な要素である。

婚活をしているとすぐには結果が得れず、何年もかかることが往々にしてある。

オンマユの実体験

私自身も、30歳を超えた頃から筋トレに関心を持つようになった。当初は見た目の改善を目的としていたが、継続するうちにメンタルの安定や仕事への集中力向上、ポジティブ思考の促進など、思いもよらぬ副次的効果を感じるようになった。
特に朝に筋トレを取り入れるようになってからは、1日のスタートが明らかに軽快になった。現在は、5時に起きて子どもにミルクを飲ませて筋トレ後に朝食、身支度して6時30分に出勤する。

現在は自宅での自重トレーニングを中心に続けている。プッシュアップ、スクワット、腹筋など、器具がなくてもできる種目を工夫して行っている。
特にスクワットは全身の筋肉を使うため、朝一番に行うと代謝が一気に上がる感覚がある。
また、トレーニングを習慣化することで自己肯定感が高まり、婚活においても前向きな態度を保ちやすくなった。

まとめ

30代の男性が筋トレを始める理由は単なる見た目の改善にとどまらず、テストステロンの維持・向上によって自分自身の「生きる力」を取り戻すためである。

そしてその行動は、婚活市場においても非常に高く評価される。外見、内面、行動力の三拍子が揃った男性になるためにも、まずは今日から腕立て10回からでも始めてみてほしい。

筋トレは未来の自分への最高の投資であり、婚活成功の大きな一歩となるのである。